2021年3月25日木曜日

2007年10月以降 その1

キナバルから帰った後は、山岳会の山行であっちへこっちへ。

11月頭、北アルプスへ。新穂高温泉から入山し、槍ヶ岳から南岳、南岳新道を下って新穂高温泉へというルート。

この時、メンバーの1人が低体温症っぽくなっててんやわんやがあったのが懐かしい。なんとか槍ヶ岳肩の小屋のテント場(小屋の最終営業日だった)には到着。テント内で、彼が手を温めようと火に手をかざしていたらなんだか焦げ臭い。気づいたら彼の腕の毛が焼けていた(笑)。体が冷たすぎて熱さを感じなくなっていた。体温が低くなりすぎた時、温める際は注意を。




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11月中旬には比良山で行方不明の登山者の捜索活動に参加した。この1年前に比良山に行かれたまま帰宅されていない当時初老の方の捜索だった。何か手がかりでもあれば、ということで10人以上が集合した。この日は手がかりになるものを見つけることはできなかったけれど、息子さんが「ちょうど一年前にいなくなり、なんとか一年という節目で手がかりを見つけることができれば...」と挨拶されたのが印象に残っている。そうだよな、家族が山に行ったきり帰ってこないって本当に心配になり、不安になり、混乱する。半年経っても1年経っても5年経っても、せめてなにかの手がかりがあれば、と願う気持ちが痛いほど伝わってきた。
この1年後だったか。持ち物のザックが見つかった、という報告があった。息子さんも心の整理ができたことと思う。