久しぶりの海外登山。雑誌「岳人」だったか「山と渓谷」だったか、とある旅行会社の格安旅行の広告を見て申し込んだ。キナバルに3泊4日、10万円ほどで行けるという内容。下山後のサバ市内での夕食と翌朝のご飯以外の全食事、足、小屋、ガイド代、飛行機代も含んでの値段だった。
残念だったのは、サバ市に到着した夕食が量が多くて食べきれなかったこと。この日のうちにキナバル自然公園近くの宿泊施設に向かう予定で、夜10時過ぎのお皿てんこ盛りの量に圧倒され、長旅の疲れもあって…。少しはいただきましたが、もっと食べたかった!もったいないことをしてしまったと時々思い出す。
キナバル自然公園は世界遺産に指定されており、現地のガイドさんなしに入園(入山)は不可能。こういう規則で、現地の人の雇用を守っているということをこの度で初めて知った。翌朝、現地のガイドさんと合流。このツアー参加の4人(私と父ちゃん含む)と登山開始。
標高が低い場所は熱帯地方特有の雰囲気。日本で見るような花も咲いていた。
距離は登山口からかな?頂上への距離かな?
この日の宿泊は、標高3272mにあるラバン・ラタ(Raban Rata)という山小屋。ここでの食事もおいしかった。寝室で寝ていると廊下を歩く人の振動がもろに部屋中に伝わってきて人が歩くたびにベッドが、いや部屋全体が揺れた。最初はびっくりしたが、慣れてくると今度は床が抜けないか心配になった。
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翌朝、まだ暗いうちからヘッドランプを点けて頂上へ向けて出発。日の出に間に合うように登る。他の登山者も同じように登っていて富士山とまではいかないものの、そんな感じ。
日の出前に頂上に到着
日が完全に出るまで時間を過ごして小屋まで下山、その後、サバ市へというスケジュール。
頂上はやはり4000m越えということも肌寒かった。そうだなぁ、日本でいうと真夏のアルプス3000m辺りといったところか。
頂上直下はひろ〜いスラブ状。ロープが張っていなかったら適当に歩いて間違った方向へ行っちゃうかも。広すぎて4000m付近と思えない。
旅の準備、高度が高いところへ行くにあたって事前に高度順応で富士山へ登った。九合目で泊まったけれど、案の定私はげ~ろげろ状態に。このおかげでキナバルでは高度障害が出ることなく楽しんで登れた。山に対しての備えはお忘れなく。