2021年3月11日木曜日

昔日山行話 今回は沢登りのようなクライミング

2007年7月22日 場所は大台ヶ原の中の滝。この時は西大台の入山制限がまだなかった時だった。

参加者は私を含めて5人。
記録にも記憶にもあるのが、滝の横を登るのだがとにかく濡れていてクライミングシューズよりも沢靴で登ったほうがよいんじゃないか、ということだ。
所要時間をざっくり書くと、9時20分頃取付き 10時30分1ピッチ目終了~14時45分落ち口到着 16時 駐車場到着、という1日だった。
天気は朝のうちは曇り。途中から晴れて青空が見えたので、大台ヶ原の天気としては文句のつけようなし。

アプローチ途中から見た中の滝

中の滝の取付から見た西ノ滝

3人と2人の2組に別れて登る。1ピッチ目は、いばらの道で痛かった〜。薮のいばらってトゲはとても小さいが、ほんっと痛い〜😢
2ピッチ目か3ピッチ目あたりをリードする3人チーム
上部から遠慮なしに水しぶきがかかる。

さて、このクライミングで覚えていることは...
1つ目。途中のピッチで新品のキャメロットを使ったが、フォローの人が回収できず、そのままになったこと
2つ目。上の写真で見えている滝壺で3人パーティは私たちを待つ間に、水浴びをしていたこと。私も飛び込みたかったが色々と面倒なので諦めた。
3つ目。滝登りが終わって、滝からかなり離れた斜面を登っていた時。ありとあらゆるところがぬめっていてどこを持っても気持ちが悪い状態が続いていた。木をつかんでもよく見ると岩に根が張り付いているだけ、のような状態。左手で木をつかみ右手で目の前の岩に手をかけ、左足は左の木の根に乗り込んだ時だった。右手の大きな岩がぐらりと手前に動き出した。え、なに?と思ったのもつかの間。岩は剥がれてこちらに動き出す。あぶなっ!と思って左側に体重移動したのと岩が斜面を転がり出したのがほぼ同時だった。奥行きのない直径1mくらいの円盤状の岩だった。振り返ると、木の間から宙を切ったのが見えたと思ったら、どっしゃ〜〜〜〜ん!という砕けた音が。その後も砕けた岩があっちへこっちへ飛び散り方々で砕ける音が谷に響いていた。

ひえ〜〜〜。
幸いこの日このルートを登っていたのは他にいなかったので怪我をさせることをはなかったけれど(そもそも登る人がいるんか?というマニアックルート)、ほんっとにぞっとした一瞬だった。