2021年4月16日金曜日

春の西穂高岳(2909m)

山行日 2021年4月5日〜6日
メンバー ハズと私

久しぶりに山中泊をするべく西穂高岳へ行ってきた。大型連休以外は山中泊ができない状況だったのでいきなり厳しいところへ行くのはなんなので、ロープウェイを使って少しだけ気軽に行ける、けど、アイゼントレも兼ねたい、ということで岩岩した山の西穂を選んだ。

当初は4日の夜から出発するはずだったが、予報では5日の午前中まで天気が悪いということで、5日の朝に関西を出発して昼3時ごろに西穂山荘に到着する行程に変更した。

朝6時に関西出発して、昼ごろ新穂高温泉に到着。冬季は使える登山指導センター前の駐車場は登山者用に開放されておらず、夏場に使う深山荘に近い駐車場にとめた。

午後1時発のロープウェイに乗車。お客さんは私たちの他に二人家族の一組だけ。
第2ロープウェイの旅は濃い霧の中。何も見えなかった。

上のロープウェイ駅降りたところ。気温3度。少し肌寒いなぁって感じですが、歩き出したら暑くなるので衣類調整をしてから出発。

駅から出るとこんな感じのガスの中。ところが、1時間も歩くと...

雲が薄くなり、青空が見えて振り返ると笠ヶ岳がじゃ〜ん!

小屋に到着。小屋の右横手前には焼岳が。
その奥(小屋と焼の間の後方)には乗鞍岳がじゃ〜ん!

雲海の奥に白山がじゃ〜ん!えらく大きく見えたけど、こんなに大きく見えてたっけ?
奥穂や南岳から見えたのより迫力がすごかった

テントの受付をすませ(一人一泊1000円。トイレ使用料込)、ビールを購入して(350ml、600円)テントで宴会開始🍻


天気がよくなったので、これは期待できるだろうと思っていたら...
午後6時過ぎ、夕日ショーが始まりました。足元の雪面が雲海まで続いているようで、
錫杖岳(大木場ノ辻?)、その左側に白山が島のように浮かんでおります

いやぁ、久しぶりに山で見た夕焼け。感動しました。やっぱり山はいい。

夜ご飯はカレー。ちなみに歩荷を兼ねて一人水2リットルを持ち上げました。町の水で作るアルファ米はおいしかった。

さて次の日。山荘から西穂山頂まで往復してから下山、という予定。
丸山への登り道を越えたらこんな感じで雪が極端に少なくなる。

独標から行く先の峰々。ピラミッドピークからいくつかのピークを経て、
一番奥(写真右端)が西穂高岳。ちょっと遠いなぁ〜。

独標からの下り。ところどころ凍っているところもあり、慎重に、慎重に。

結局、P4までで時間切れと判断して引き返すことに。
西尾根を登っている二人パーティが見えた(写真撮ってないけど)

来た道を戻ります。右の道標が立っているピークが独標(2701m)帰りの方が時間がかかった。

丸山を過ぎて、山荘が見えるところまで戻ってきました。テントを撤収して下山開始です。この頃には、朝イチで登ってきた登山者の人たちとすれ違うようになりました。天気が良くてみな嬉しそうでした。

ところが下山後、お風呂に入ったのち、3時半ごろかな、雨がポツポツ降ってきた。あらら。この後、名古屋を過ぎて滋賀に入る頃には、ザーザー降りの大雨。おぉ、セーフ。いい天気に恵まれてよかった。

参考タイム
4/5(月) 西穂高口(ロープウェイ最終駅)午後1時40分→西穂山荘2時40分
4/6(火) 西穂山荘午前6時10分発→西穂丸山6時30分→独標7時25分→
       ピラミッドピーク8時11分→P4 8時35分→西穂山荘11時(テント撤収)→
                    12時出発→西穂高口午後1時過ぎ着

その他
念のためにスリングヌンチャクやロープ(30m)、確保器などクライミング装備を持っていったが全く不要だった。どこまで行くかにもよるが、独標より北側へ進むのであれば、前爪付きのアイゼンがあった方がいいと思った。ピッケルは必須。

これまで春山では、残雪で水を作っていたが、ここ数年、PM2.5だの黄砂だのの影響で残雪が汚くなってきているので、今回は歩荷をかねてロープウェイ駅から近いこともあり1人あたり2リットルの水を担いで登った。2人で夕食、朝食、その他飲みもの用で3リットル弱使った。
残雪で作った水が健康にどういう影響与えるかは不明ですが、体力がある人は水を持ち上げるのがお勧めかなぁ。もしくは、お財布に余裕のある方は小屋でペットボトルの水を購入するか。

天気が良いと、歩き続けると暑いので素早く脱ぎ着のできる服装がお勧め。

星空がきれいだった。ということは放射冷却ががんがん効く(?)ということで、夜中は結構冷えた。