2021年4月24日土曜日

伊那前岳(2883m)中央アルプス

山行日        2021年4月19日〜20日
メンバー ハズと私

今回は、年末年始に行って悪天で敗退した、中央アルプスは伊那前岳へ。北御所林道から蛇腹沢登山口、うどんや峠経由で伊那前岳へ登るルートに再挑戦してきた。

今回も前回の西穂と同じく天気予報はばっちし。

この季節のバスの始発は7時15分(菅の台バスセンター発)。運行間隔も半時間おき。7時45分ごろに北御所登山口の停留所で降りる。

17〜18日の週末が悪天だったのでどのくらい雪があるか心配だったが、林道はほぼ雪無し。夏道のコースタイム通り登山口に着く。

蛇腹沢登山口。左が林道。右上(右上角)に少し見えているのが登山道

清水平に到着。写真左奥に水場あり。すでに流水あり

清水平から少し雪が深くなったが、夏道コースタイム通りでうどんや峠に到着

うどんや峠から左側(西側)の景色
写真中は濁沢大峰(多分)。左側が檜尾岳。頂上の左側に避難小屋が見えた
年末年始には見えなかったのでうれしい

うどんや峠から少し行くと年末年始のテント場に到着。
写真中の大きな木の向こうに張った。うまい具合に平らな場所

ここまで夏道のコースタイム通りに消化。清水平で「ひょっとしたこの日のうちに千畳敷ホテルまで行けるんじゃないか?」なんて話をしていた。
が、うどんや峠から先が手強かった。積雪が増えた上にけっこうな急登。登山道を示す赤テープはあるけど、おそらく夏道は木々の間を縫っている細い道だろう。どこもかしこも足がずぼずぼ雪にはまる。しかも雪の下が氷化しているところがあり不意にすべる。歩きにくいので途中でアイゼンをつけた。

どこか分からんが、長細い平地に到着した。(一丁が池だった)
標識は埋没していた。時間が早いのでも少し先に進むことに

先ほどより狭いが平らな場所に到着。ここでも標識は埋没しておりどこにいるか不明。
森林限界に近づいているが再度、も少し進むことに。(希望ではここが七合目、だった)

10分ほど進んだところで樹林帯のない稜線が見えたので、木があるうちにテントを張ることに。東側を見ると南アルプスオールスターズが。ぜいたくな場所だった。

オールスターズの一座、甲斐駒。左側の黒い稜線は鋸岳(記録はこちら

宴もたけなわ〜🍻

夜中くらいから風がきつくなりだした。3時くらいから強風が絶え間なく吹きつけるように。

翌日も快晴。風はほんの少しおさまったかな、という感じ。北風。進行方向右から吹きつける。テン場から上も雪に足が取られる。ずぼずぼ。

1時間ほど登って大きな岩があったので一本取ることに。横にボロボロの道標があった。「八合目かな?❤️」とはりついた氷を叩き割ると...

う...。「七合目」の文字がうっすらと。2人とも(特に私)がっくり。強風と足ズボズボでかなり気がなえていた私の気持ちに追いうちがかかる。
そんな私とは反対にこんなのダメージにもならない、とばかりに進む気満々のハズ。そらそうか。こんだけ天気よく、時間もいっぱいあるし。風強いっていうても、もっと強風の山行も前にあったよな、とついていく。

やっと八合目 ここから風向きが南風(左側からの風)に変わる

ここは、ま、まさかの...

氷を割ったら伊那前岳〜

この後は夏道を歩いて乗越浄土へ。スキーヤーや登山の人で結構なにぎわいだった。千畳敷カール方向へ向かう。ここからは風がなくなり暑い。

トレースをたどって千畳敷ホテルへ到着。「2612カフェ」でおいしいコーヒーをいただいて12時15分発のロープウェイで下山。下山後は「こまくさの湯」で汗を流して併設の食堂でソースカツ丼をいただき帰路についた。

参考タイム
4/19     午前7時50分 北御所バス停→8時50分 蛇腹谷登山口→10時5分 清水平→
            11時15分 うどんや峠→午後12時50分 一丁ケ池→1時20分 六合目(小屋場)→
            1時30分 2500mくらいのところでテント
4/20    午前6時20分 テント場→7時40分 七合目→9時5分 八合目→ 9時30分 伊那前岳→
            10時20分乗越浄土→11時5分 千畳敷ホテル

その他
雪の深さ バス停から蛇腹谷登山口 ほぼなし/ 登山口から清水平 1cmほど/ 
     清水平からうどんや峠 すね中ほど/ うどんや峠から八合目 膝から太もも/
     八合目以降 すね中ほど。雪が飛んでさくさく歩けたのは八合目付近だけ

今回も食事用と2日目の行動用の飲み水用に1人2.5リットルほど持っていった。

飲み水は山専とペットボトルの水(600ml)を持っていった。止まると体が冷えるがやはり歩いているとこの季節は暑いので、冷たい飲み物もあるとうれしい。

ワカンは持たず。アイゼンだけ。もちろんピッケルも。

千畳敷ホテルの方と話をしたが、17日まではかなり雪も少なくすでにGWの様相だったそう。ところが17日に雨が降った後、18日中ずっと降雪があったとのことで真冬に逆戻りした、とおっしゃっていた。秋もそうだが、町は暖かくても山は天気急変、季節が逆戻り(進む)場合があるので注意しなくては。

年末年始のことを思い返してみると、2日目に宝剣山荘あたりまで行くのであれば、1日目でなるべく標高を上げておいた方がいいなぁ、と思う。もちろん雪の量にもよるけれど。ラッセルは必須だろうから、うどんや峠からもまぁまぁ急な登りが続くので、体力もあるにこしたことはない。北アルプスとかより少なめの積雪の中央アルプスだけど、しっかり準備するにこしたことないなぁ、と思った。