2021年5月15日土曜日

蝶ヶ岳(2677m)北アルプス

山行日        2021年5月10日-11日

メンバー  ハズと私


GWは天気が安定せず、明神岳東稜登攀を計画していましたが実行ならず。街は晴れたものの、山での天気の回復は遅かったようで、裏六甲でフリークライミングしていました。明神東稜はまたの機会に。


で、翌週の10日と11日で歩きトレーニングを兼ねて蝶ヶ岳へ。この季節(残雪期)に登るのは初めてですが、蝶ヶ岳に登るのは実に17年ぶり。上高地にバスで入ったのは5年ぶり。平日とこのご時世でやはり人出は少なかった。


天気はいいが強風。上高地でこの風なら稜線はどんな感じか...。ちょっと心配しながらも明神、徳沢へ進む。


明神付近のトレイル脇には「エイレイソウ」の蕾が見られました(↓)。また、ニホンザルがあちらこちらでウロウロ。なんか個体数増えてないか?北アルプスの鳥獣バランスが心配。


「ツキノワグマの成獣が見られているので注意してください」という注意書きを見ましたが、明神を過ぎて少し行くとウンチを見つけました(↓)。パトロール中に用を足したようです。私たちの通過ちょっと前のもののようです。以前、北海道でヒグマのウンチを見ましたが、それに比べるとかわいらしいもの。ですが、出会いたくないのは熊も私たちも同じ。

徳沢で一本休憩を入れる。徳沢園の横には桜がまだつぼみでした(↓)。なんという桜かは分かりませんが...

さて、ここから長塀尾根(ながかべおね)という苦しい長い尾根登りが始まります。今回も食事用の水を1人2リットル担いできました。強風は樹林帯ではここちよい風となって吹きますが、暑かったりするので衣類調整をしながら登ります。


樹林帯をひたすら登ります。残雪は1800mあたりから出てきました。アイゼンは持ってますが、着けるほどではありません。ピッケルも使うほどの場所ではありません。


昼の12時を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなり、小雪がちらつき始めました。木の高さが低くなってきたので風がまともにあたり始め、寒くもなってきました。

長塀山頂上がどこか分からず(標識は埋没していた)、とにかくヒュッテを目指してがんばります。下山途中の老夫婦とすれ違いました。この日会ったのはこのお二人だけでした。


やっと「妖精の池」に到着。孔雀の羽のよう。この時点ですでにまぁまぁの降雪。ここからヒュッテまでがまた長かった...。こんなに長かったっけ?このルート...。


やっと見えた蝶ヶ岳ヒュッテ(↓)。この時点で左側(穂高側)から暴風。伊那前岳の時より強い。鼻が凍りつくかと思いました。ここまで夏用の手袋をはめていましたが、一気に冷えて指先キンキン。


頂上の場所がヒュッテの手前に変わったようです(測量の事情?)。

いいあんばいに風よけの壁が作られたテントスポットがあったのでそこに荷物を置いて受付をしにヒュッテ内へ。ついでにココアを注文(一杯500円)。お湯で作ったココアかと思いきや、牛乳で作られていてこれがめちゃくちゃおいしかった!ココアは牛乳で作るのがやっぱり美味しい❤️他にコーヒー、紅茶、ホットミルクなどあり。各500円。ランチメニューは昼2時まで。この日は3種類のメニューを提供していたようでした。


寒い中、テントを張り終え、宴会開始🍻

ビールは350mlは600円、500mlは800円。ワインは井筒ワインのワンカップで600円。赤、白、ロゼ。小さいプラスチックコップ付き。



そうそう、テン場代についてちょっと言わせて〜。

昨今の経営状況をかんがみて、どこの小屋も今シーズンから宿泊代を値上げしている。だいたい1000円値上げしているところが多い。例えば、小屋泊1泊2食付き12000円が13000円、という風に。テン場代はこれまで1人一泊1000円だったが、これが1000円値上げとなると2000円になる。いきなり2倍だ。これはちょっときつくないか?額は1000円だが、比率は2倍。せめてまず今年500円上げて、再来年にもう500円上げる、とかして欲しかった。確かに小屋泊に比べると断然安いが、いきなり2倍というのはどうかなぁ、と思う次第。


夕食は早ゆでパスタにQPのちょっとお高いパスタソースをかけたもの。初めて食べたけど、このパスタソース、おいしかったぞ。お腹いっぱいになったら明日に備えてまだ明るいけど就寝。心配の風は、テントがしなるほどの暴風。夜通し吹いていた。小雪も相変わらずちらついていた。(その2へつづく)