2021年8月6日(金)山行2日目です。計画では、空木平から越百岳(こすもだけ)間の往復でしたが、前日、暑さにやられてしまい自信喪失。そもそも再び空木平から稜線に戻る体力と気力があるかすら分からず、朝起きてから決める、と寝たのでした。
朝起きると、思っていたより元気。ですがやはり計画通りの11時間半を行動するのは厳しいと判断。半分の6時間、涼しい時間を中心に行動できるよう計画を変更。南駒ヶ岳まで往復しました。
朝3時半に起きて5時20分に小屋を出発。単独のおじさんはすでに出発。おじさんも南駒まで行くとおっしゃってました。
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頂上と駒峰ヒュッテが見えていますが、なかなか遠いです |
やはり駒峰ヒュッテは誰もいないようでした。利用客がいないと常駐されていないようです。あぁ、ジュース買いたかった。スポーツドリンク以外が飲みたい...。事前に調べていたけど、常駐していると思っていたのは、私の勘違いだったようです。
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空木岳頂上から見る本日のルート |
空木岳頂上から見ると(6時20分着)、南駒ヶ岳は遠いようで近いのか?近いようで遠いのか?前日からの疲労のせいか距離感がつかめない私。油断するとしんどくなる→気力が下がる→体力もやられるので「とても遠いから気を抜くな」と気を引き締めます。
とはいえ、千畳敷から空木までと違い、稜線の脇を歩く道なのでアップダウンが少ない。かなり嬉しい。
南駒ヶ岳の1つ北側の頂上赤梛岳に到着(7時25分)。棒が一本立ってるだけの質素な頂上。頂上付近から摺鉢窪避難小屋が見えます。赤い屋根の建物がそうです。
先ほどの分岐点には、南駒ヶ岳頂上まで20分、と書いてありました。
20分では無理でしたが30分で到着(8時20分)。
8時20分なんですがすでに暑い。大岩の影で休憩をする。帽子を脱いで背中を岩に当てると自然冷却されて気持ちいい。日が当たっていない岩はとても冷たい。
大休止ののち下山開始。同じルートを戻ります。
途中、大きな岩があった。大きいだけじゃなく、平たくしかも完全日陰。かなり暑くなっていたのでザックをおろして2人で仰向けに寝る。背中の熱がどんどん吸われていく。しかも二人の体温くらいじゃぁ、岩の温度は上がらない。気持ちいい〜。まるで一枚の大きな氷の上に寝てるよう。10分ほど寝るとすっかり体が熱いのがおさまった。
そんなこんなで空木岳まで戻ってきた。元気そうな若者が二人ほどいて「富士山って見えるんすか?」と聞いてきたのでハズが教えてあげると「おぉ!おぉ!富士山、見えるんすね!すげ〜すげ〜」と友人と喜んでいた。
いいなぁ〜...富士山でこんなに喜べるなんて。数十年前の私、こんなに素直だったかなぁ...
さて、例の長い道を再び歩いて避難小屋まで戻りました(11時50分)。
この日のうちに下山しようかと考えていたけど、計画通り、もう一泊小屋にいることに。体を休めることにした。おじさんは荷物をまとめて12時半頃出発していった。
結局この日は二人だけ。のびのび過ごすことができた。食欲は、といえば相変わらずなく、夜はスープと少しの行動食で済ませた。