2023年6月10日土曜日

利尻山(1719m 北海道利尻島)

5月24日から2週間、北海道へ山行旅行へ行ってきました。山行と旅行を兼ねて、山行旅行です。
一座目は、利尻島の利尻山。利尻「岳」と長年思い込んでおりましたが、利尻「山」が正しい名称でした。

山行日 2023年5月27日(金)
メンバー だんさんと私
ルート 鴛泊(おしどまり)ルート
宿泊場 利尻島ファミリーキャンプ場ゆ〜にの4人用バンガロー

コースタイム9時間+休憩時間の長丁場なので、朝5時半に駐車場に到着。北麓キャンプ場はまだ営業開始しておらず。キャンプ場手前の広い駐車場に駐車。

肌寒いので雨具の上を着る。念の為、軽アイゼンとピッケルを持ってきた。暖かいお茶も。

数年前に利尻島で熊が目撃された、というニュースがあったので、念の為、熊鈴とスターターピストルを持参。時々、パン!と鳴らしてとりあえず威嚇(?)する。
爆竹にするとゴミが出るのでピストルにした。

朝の気温12度 曇っていて風があるので寒い

甘露幸水の水場 エキノコックスは大丈夫と
思ったけど飲まなかった

辺りはガスに覆われて景色は見えず。とりあえず登山道を黙々と歩く。
花の時期には早いかな、と思っていたが、咲いている花が。

ツバメオモト

ザゼンソウ 初めて見た!

第二見晴台

風が強くて(右側=西側から吹きつける)寒い、寒い。第二見晴台でなんとか風を避けて一本、休憩。すると単独の男性が上がってきて、びっくりした。ここまで女性3人組を抜かしただけ。

晴れてきたけど、頂上はまだまだ風が強い
笠雲ができる様子を見たのは初めて

この後、避難小屋に到着。一本休憩を入れる。

小屋から上にエゾエンゴサクの群生
青い色や紫色と微妙に色が違うのが不思議

避難小屋から上の登山道には雪が残っていて踏み抜きやら、沢の状態になっていて靴が濡れるやらちょっと難儀。男性二人組と外国の単独の人3人とすれ違う。

小屋を出てすぐに横切る雪渓。この後、もう1か所、
滑ると奈落の底へまっしぐら、という残雪部の横断もあり


九合目の携帯トイレブース
道標には「ここからが正念場」と書いてある

ガスったり晴れたり、強風に吹かれながら頂上到着
不思議と祠のこちら側は風が当たらずほっとする

祠にはいろんな願かけグッズ(?)が放置されていた。船のスクリューや西日本のある球団の応援グッズなどが。あかんやろ〜。持って帰ろーよー。

休憩しているとダンさんが「あ!リス!」と。見ると尻尾だけしゅっと横切るのが見えた。しかし、こんなに風がきつくて寒いところでもリスが登ってくるんだなぁ。

下山途中、登りで気づかなかった沓形コース分岐
写真では分かりにくいですが、白くなっているところは
雪渓が広がっていて、どうも盛夏までは歩くの難しそう

晴れて景色が見えるように。
鴛泊港を出港するフェリー
行き先は時間から推測するに礼文島の香深港

オオバナノエイレイソウ
キヌガサソウに似ている

登山口に帰ってきました
登山口にある北麓キャンプ場の自販機で買うたコーラ
「北海道」の文字に北海道に来ていることを実感

下山後、お風呂へ。
お風呂は、キャンプ場のむかえ側にある「利尻富士町温泉保養施設 利尻富士温泉」へ。大人1人500円。営業開始は正午から。建物内にコインランドリーがありましたが、時間がなかったので利用せず。なので、料金などは不明です。
あまりに風が強くて寒すぎるので、歩いて5分足らずのところを車で移動する始末。とにかく毎日風がきつい。年間通してこの風なのかなぁ?

当初、歩く時間が短い沓形コースを登ろうかと思っていましたが、沓形の登山口に近いキャンプ場が5月下旬にはまだ営業開始していないということだったので、鴛泊ルートにしました。

沓形コース分岐で向こう側の雪の状況を見て、鴛泊コースにしてよかった、と思いました。あの残雪具合だと、踏み抜きとガスで視界が悪いため、おそらくとても時間がかかっていたと思います。アイゼンピッケルを持ってると大丈夫、という状況ではなかったかなと思います。この時期、残雪期の雪の処理というのはなかなかややこしいです。