2025年9月27日土曜日

農鳥岳から仙塩尾根の三座

山行日 2025年9月16日(火)〜18日(木)

再度、奈良田の駐車場。一昨年の笹山ダイレクト、先月の暴風で敗退以降3回目の駐車場。先月で、二度と来ないだろうと出発したのに敗退するとは...。今回も3日目の天気が怪しい予報。しかも広河原から奈良田までのバスが午後2時半出発が最終便という、時間的にきつい。

1日目(9/16) 晴れのち稜線曇り
午前5時に駐車場出発。三度目の車道歩きから林道歩き。奈良田第一発電所横の登山口に、工事関係のおじさんがいて、3週間ほど前にそこでクマを見たよ、と話してくれた。そういえば前回、帰ってくる時に突然うーっという唸り声を聞いた。やっぱりいるんや。

林道にいたオオクワガタ なんだかちょっと元気がなかった

並々のうろこ雲 季節が入れ替わったなぁ

いつも足元悪い貯水池横の道 こうして渡る(歩く)のも今日が最後

順調に高度を上げる。いい天気で風がないと暑い。ほぼコースタイム通りに大門沢小屋に到着。3連休明けでか、午前9時半ごろ、休憩する人おらず。

お約束のバヤリース 今期最後の2本をゲット 1本400円

フルーツゼリーがあれば食べたいと思ってたけどこちらはすでに売り切れてた。15分ほど休憩して登り始める。登り始めると、農鳥、北岳方面から下山してくる人たちとすれ違うように。さすがにこの日は、稜線が暴風です、と言う人はおらず。代わりに水場はまだ先か?とか小屋はどのくらいか?と聞いてくる人が数名。稜線、天気良すぎて暑かってんやろうなぁ。

寝不足で足が重くなる。デスゾーンの2700m過ぎたあたりから荷物が重くなってきた。誰か乗ってるんか?

ベニヒカゲ

大門沢下降点

下降点に到着。稜線に乗った。ここでも15分ほど休憩してしまう。黄色の鐘がついた鉄塔、遭難碑だった。今回は鐘を叩こうと思ってたけど、忘れてしまった。

一人男性が下りてきた。3000m峰の全座制覇をこの日達成したとのこと。拍手。西農鳥がその最後だったらしいが、前回来た時はガスで何も見えなかったのでもう一回登りにきたって。すげ〜。

だんだん調子悪なってきた。足が遅くなる。ザックの重さが2倍になった気がする。
農鳥岳に3時に到着。5時までにはなんとしても農鳥小屋に着きたいなぁ。

次に西農鳥岳へ。ガスが晴れて西農鳥までの道が見えた。その遠さに引く。この時間、誰もいないだろうと思っていたら、シニアの単独の人と出会う。お互い驚く。聞けば、この日の2時に広河原を出て、北岳、間ノ岳を経て、農鳥から大門沢、奈良田へ下山するらしい。なんかすごすぎ。ざっくり計算すると、奈良田へ到着するのは午後10時ごろ。ご本人も真っ暗になるけどね、ははは、と笑ってた。

やっとこさ西農鳥(3,051m) 小屋が小さく見える ここから激くだり

ウラシマツツジの紅葉 なごむ

3000mの夕暮れ もの悲しい雰囲気漂う 小屋は...まだ先やなぁ

4時40分に小屋に到着。テントの受付を済ませる。水は、天然水が流れてるが往復30分。汲みに行く元気なし。天水を購入。1リットル200円。ただし販売時間は午後5時まで(午前7時から)。ギリギリセーフ。

農鳥小屋 一番奥、間ノ岳

この時期、農鳥小屋の売店は品切れ気味。2025年は9月30日までの営業のようで(公式HPによる)、今年のように9月半ばに品切れしたものは再荷上げはないよう。この日時点で、ソフトドリンクは全て売り切れ。この日も、だんさんと他の登山者がビールを買ったが、目の前でスーパードライが売り切れた。

寝不足でしんどかったので、早くに寝ようと夕食の準備する。たまたま夕暮れ時に外に出たら夕焼けではなかったけど、きれいに空が染まってた。

テン場から東側の空を見て 後ろからの夕日の光が七色だった
左の奥に鳳凰三山が見える

翌朝は、4時起き6時出発。予報が当たり、強風&ガス。

「風が弱いテン場」と書いてある札をほんまか?の表情で見るだんさん

直進すると間ノ岳 左へ向かう

ガスと強風の中、先行する私

こんな感じのトラバース道を進む 時々風きつい

最初の水場 清水がおいしい

最初の水場から20分ほどで2番目の水場 大井川源流

水量豊富 水分補給するならここが汲みやすい

ここから1時間ほどで三国平に到着。熊の平小屋へ向かって、なかなかきつい坂を下っていく。半時間ほどで、右が大きく崩れた場所が出てきた。

大崩壊地 左側奥に熊の平のヘリポートとテント場

上の写真のコル辺りでドコモ通じるポイントあり
試したら通じた

熊の平小屋到着

受付を済ませてからテントを張って、安倍荒倉、新蛇抜、北荒川へレッツラゴーする。(続く)