2014年12月6日(土)〜7日(日)
会長と私、新入メンバーさん5人
新入さんらが雪山経験がほぼないということでラッセルの練習を兼ねて中央アルプル宝剣岳山行を企画。宝剣岳から木曽駒ヶ岳のこの山域は、私自身は6回目くらい。
天気がよければ1日で頂上まで行って帰って来れるのですが、この週末はちょっと願っていた寒波襲来。雪がないよりある方がいいので「ちょっとした」寒波が来てくれるのを願っておりましたが、「ものすごい強烈」な寒波が来たのでした。
蛍雪山岳会のみなさんとも一緒になりましたが、私らはラッセルの練習に来たのであえてラッセル隊を組まず、新雪をラッセルさせトレースをつけさせる鬼の私と会長。
新入りさん、なかなか要領を得ることができず...。カールを越えたポイントに着く前に14時を回ってしまった。おっとこれは遅すぎる!というので、途中から蛍雪さんがつけてくれたトレースをお借りしてカールを越えて稜線に出たら...。うぉっと!北側からの強風が吹きつける。しかし、この北側からの風があってこそ宝剣岳&木曽駒山行!新入りさんらはびびってる〜。えへ。そのリアクションが欲しかったの。
小屋の影にテントを張っても風の通り道。寒いのとガスで視界がないので、適当なところにテントを張った。一晩中風がやまず、つらいのはお手洗い。テントの外に出るのにかなり躊躇した。
翌日も朝からガスが出ており宝剣岳山頂はとっとと諦め下山開始。ところがどっこい、昨日と同じラインを下りようと会長をロープでつなぎ50mX2ピッチ分下りてもらったのですが、雪面に左右に亀裂が入ってるのを確認。百戦錬磨の会長も還暦過ぎたこの歳まで生き延びてきたのをここでどうにかなるわけにはいかないと「あわわ、あわわ。」と「上に戻れ〜!」
訳の分かったような分かっていないような新人さんは言われるがままに今、下りて来た50mを上り返す。そんな様子を見て10年前の自分を思い出す。私もこんな感じだったよな〜。
...と感慨にふけってる場合でなく。びゅんびゅん風が吹きつけ、周りは見えず、どこに向かって歩いているのか、先頭になった私はややこしい方向に進み...。結局会長にトップを行ってもらうはめに。情けない。
後から出発してきた蛍雪山岳会さんと合流し総勢10名でラッセル大会。カールの真ん中辺りに来たところで晴れ間が広がり、ロープウェイの駅である千畳敷ホテルも見えみなほっと一安心。
久々に「今日中に帰れるかな?」と心配になった山行でした。でもこれ1回で雪山を知ったと思ってはいけない。登山は奥が深いのだ。
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標高2612mに立つホテル千畳敷を出たところ この向こうに見える写真真ん中のくぼんだ場所を目指して レッツラゴー! |
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右側にトレースがありますがあえてラッセルさせる |
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テントは2つに別れて こちらテントの夕食は豚肉とキャベツ鍋 食担よ、せめてキャベツの傷んだところはこさいで持ってきてくれよ 食欲少々ダウンした |
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日曜。ガスガスの午前中だったけど午後になって日が差してきた 日が差すとやっぱりきれい、別世界ですな。 午前中の苦闘する写真はカメラが低体温症になり起動せず一枚も撮れんかった |
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乾燥予防に目薬を持って行くのですが。ものの見事に凍ってました 風に吹かれ続けたため、鼻と右手中指の先、かる〜い凍傷になっちまいました |
家の近所で梅も咲き始め、少しづつ春に近づいてますがその前にもう少し、冬山を楽しまなくては。さて、次はどこに行こうかな。