2017年2月17日金曜日

アイスクライミング 乗鞍高原

2017年2月12日〜13日
2年ぶりのアイスクライミング in 乗鞍高原(三本滝と善五郎の滝)

よく考えれば去年の冬から暖かい冬になりつつありアイスは行ってなかった。今年も概して暖かい冬ですが、一カ所集中型のような雪の降り方。夏は夏で、突発的集中豪雨(以前にも書きましたがゲリラ豪雨という言葉好きではないのです)があり、ほんとうになんというか予測不可能な降水の仕方です。

そんな中、長野まで行けば滝も凍っているだろうということで、以前から行ってみたかった乗鞍高原の三本滝と善五郎の滝へ行ってきました。

結論から言いますと思ったほど凍っておらず、氷も柔らかかったり雪が積もっていたりとあまりスカッ!!とするような遊びはできませんでした。

アプローチ
関西からだと、中央道と長野道を使い、松本ICで下りて国道185号をひたすら乗鞍高原方面へ走らせます。夜中で雪が少々降っていましたが、ま、スタッドレスタイヤだと特に問題となるところもなく安全運転さえできればOKでした。
岐阜側から安房トンネルを抜けてのアプローチも考えましたが、中央道経由の方が往来が多く道の状態もいいかな、と思い松本経由にしました。

駐車場
Mt.乗鞍スノーリゾート(旧称 乗鞍高原温泉スキー場)の第3駐車場(17年2月現在無料)に停車。お手洗いに更衣室もありました。

1日目 三本滝
 スキーのリフト(1回400円)を2本分使って三本滝レストハウスへ。2つ目のリフト乗り場まで歩けば10分ほどといわれたので、ウォーミングアップを兼ねて歩きました。2本目のリフトは歩くにはかなりの距離なので絶対歩き!というこだわりがなければリフトをお薦めします。

今回行くにあたって今はなき「岳人」2014年1月号を参考にしました。記事によるとレストハウスの裏側の林道を1つ目のピンカーブまで歩き、そこから谷へ向かって下りるとあったので素直な私たちは(いつものコンビ、私とハズです)、太ももあたりの深さのラッセル。天気がいいので汗もかき、いい運動といったところ。
ピンカーブからガードレールを越え、滝の方向へ向かってこれまた森の中を下りラッセル。下りて行くと滝方向へ木がまばらになっているところが。あそこを目指そうとラッセルを続けると...。レストハウスから夏道通りの遊歩道を歩いたトレースが。あちゃ!
最近は、滝を見に行ったりするスノーシューハイキングが人気のようで、そのおかげかトレースバッチリ。とほほ。ちょっと不真面目にトレースを探せばよかった。ちなみにワカンあった方がいいかな。

ここから10分ほどで滝に到着。結局1本と半分しか登らず下山。帰りはスキー場の端っこを歩いて駐車場まで30分でした。最終リフトが終わった後で、初心者のボーダーがちゃんと下山するのをパトロールの人が引率しているのを見て、ご苦労様だなぁと。

下るためにリフトは乗れないか係の人に聞いたら、下りで人を乗せる許可を得ていないので無理なんです、といわれた。へぇ、そんなのも許可制なんだぁ〜。ということは、夏の八方尾根のリフトは許可もらってるってことかぁ。どこのスキー場でもOKなんかと思ってた。

三本滝レストハウス 写真右方向にスキーのコースあり コースを20mほど下り森の中へ入る
かなりの確率でトレースあり
一生懸命ラッセルしたのだけど...
レストハウスからのしっかりしたトレースが。 まぁ、ありがちなオチ
三本滝 左の滝
三本滝 正面の滝 写真右手前に右側の滝という幅広、高さ5mほどの滝あり
下山後お風呂へ行き、再度駐車場へ戻り誰もいなくなったのを確認してから端っこで見えないところにテントを張らせてもらう。食事の用意を持ち込み酒盛り開始。ご飯は豆乳鍋。アテはあたりめ。おいしぃね〜。満月の次の日だったけど、まん丸のお月さんが煌々と駐車場を照らし放射冷却マックスの予感。果たしてこの夜は寒かった。

2日目 善五郎の滝
第3駐車場の横に鈴蘭橋がかかっており橋のすぐ横に「善五郎の滝」という標識あり。実際は雪で埋もれているので「善」くらいしか見えてないのですが。ここからトレースあり。ちょっと紆余曲折する不安になるトレースでした。ツボ足でOK。
アプローチ道の終点が滝の終了点なので、クライムダウン10mほど(私は懸垂したけど)+15mほどの懸垂下降(下の写真でハズがロープを引いているライン)。この滝、登っている人がいるかも知れないので「ロープダウン」のコールをしてすぐにロープを投げないこと。のぞき込んで人がいないか一旦確認してほしい(危険ではないので覗けば下の様子はちゃんと見える)。ハズ、登りかけてて、私も上に人がいるのに気がつかず、コールが聞こえたと思ったらすぐにロープが落ちてきて当たりそうになった(ちょいと怒)。

善五郎の滝 下りたラインをこの後登った
コールしてすぐに投げるのどうかなぁ、と思う。こちらも「あ、ちょっと待って!」とかいう反応する時間がいるのだから機械的にしないよう注意して欲しい。

善五郎の滝 上の写真の左側 とにかく大きい滝だった

ところで滝を下りてから気付いたが、帰りは歩いて滝の上に行けないのだ。つまり荷物を持って下りてしまうと、帰りは荷物を背負って氷壁を登るか、荷揚げをするか、滝と反対側に向かう県道へ出る夏道の遊歩道(トレースあり)を15分ほど歩いて、さらに県道を15分ほど歩いて駐車場に戻るしかない。

遊歩道から県道に出た脇に5台ほど停められる駐車スペースがあるが、1日中遊ぶ間ここに駐車していていいのか不確かなので、その辺はご自身のリスクでどうぞ。滝を見るために往復半時間〜1時間くらいなら停めていてもOKみたいだ。登っている間も滝を見に数人の人達が来ていた。

さて、ここでエライなことに気がついた。ハズのスクリューが1本ない。よく考えてみると前日、三本滝の右の滝を登った時、スクリューを落としてしまった。ビレイしていた私が拾えばよかったけど、目の前のハズが危なっかしくてそっちに気を取られていたらすっかり忘れてしまった。
もぉええわぁ、と半分諦めかけるハズであったが、ここで関西人&主婦の計算機が動く。スクリュー1本5000円ほど。2人でリフトを2本使って登っても1600円。昨日のトレースもあり天気も良く道も分かっているから駐車場から往復2時間で拾いに行ける。よっしゃ、行こう!ということで、私自身、あんまりいい氷の状態と違ったし、登るのもなんだかなぁ、と思っていたのでここで切り上げ三本滝に向かうことに。
登った時にかぶっていた雪をどかどか落としたので50センチ以上掘って見つけた。よかった、取りに来て。

2年ぶりのアイスクライミング。やっぱり練習しとかなあかんな。楽しめたけど反省点てんこ盛りでした。

温泉・日帰り入浴

1日目「湯けむり館」午前9時半から午後9時まで(入館は8時まで) 大人720円 
2日目「天峰の湯」 休暇村乗鞍高原内 午前11時から午後5時まで 大人600円
*いずれの情報も2017年2月現在

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