山行日 2018年8月15日(水)〜17日(金)
行った山 北アルプス 赤沢山・西岳・赤岩岳
メンバー ハズと私
さて、2日目(8月16日)。
15日の午後1時過ぎから降り出した雨は止むことなく、夜通し降り続く。風も強くなって16日の天気は、予報通りの荒天だった。
小屋でご飯を食べる人は5時からだったので、私たちも起きてストレッチをしたりして過ごす。6時頃、自炊できる登山者の休憩場所「オアシス」に行き朝ごはんを食べる。雑炊だったけど、この日、本来なら一番行動する予定の日の朝食が雑炊とは、エネルギー不足過ぎたなぁ。
7時頃、大天荘方面からか登山者が到着する。大雨の中、オアシスに入ってくる人あり、そのまま通り過ぎて槍ヶ岳方面に進む人あり。
昨日宿泊した人たちは、日程的にこの日の下山が必須のようで下山に向けて出発する人も。それは仕方ないかぁ、と思いつつ何事もなく無事下山できるよう密かに祈る。
8時頃、女性1人&男性2人の3人パーティが入ってきた。燕山荘から来たらしい。この日は西岳ヒュッテまでの予定だったようだが、この大雨の中、先に進むのは厳しいと考えたらしい。ヒュッテに留まることを決めた。
この頃、雨が小降りになり薄日が差した。おっと、これなら私たちも、三座登って帰ってこれるかな、と考えたがまたすぐ雲が出て雨が降り出した。
小屋にこの日もお世話になることを告げ、支払いを済ませて後は時間の流れるまま過ごすことにした。食堂で本を読んだり、高校野球を見たり、部屋に戻ってストレッチや筋トレしたり。
高校野球をしている西宮はえらく暑そうだったが…
談話室にはストーブに火が入った。前日から入ったが、ほんとストーブが必要なくらい気温が下がった。この写真、残暑厳しい町で見ると暑いこと極まりないですね。
お昼ご飯は、キーマカレー🍛をいただいた。時々食堂から本格的なカレーの香りが漂い、せっかくだからネパールの従業員さんが作った(多分)本格的なカレーを、ということで注文。ご飯の炊き加減もパーフェクトで美味しかった。
午後5時頃かな?雨が止み、雲が薄くなった。外に出ると徳沢がうっすらと見えた(↓)。右奥に屏風岩も見えた。とはいえ、この後、また雨が降り出す。結局、水曜の午後1時から木曜の夜8時過ぎまで18時間雨が降った。よく降った雨だった。
6時。雨が降って小屋に留まるとなると楽しみは食べること、飲むことしかない。夕食のとんかつが名物のようです。サクサクの衣に肉厚のとんかつ。おいしかったです。
ほんと、山の中でこんなにおいしい食事ができるって贅沢ですね。物資輸送手段が人力からヘリになり可能になったことで、確かに値段は高いけどそら仕方ない。街で節約、山で贅沢。
食事時、支配人のKさんが金曜〜土曜の天気予報を発表。2日とも晴れマークがぞろりと並び、しかも夕立の確率も低いという。この雨で空気が入れ替わり気持ちのいい「秋晴れ」になるとのこと。
そしてこの小屋に泊まったら楽しみなのが、牛首展望台からの夕焼けウォッチングと朝焼けウォッチング。夕焼け〜は今回無理だったけれど、翌朝の朝焼けウォッチング開催が宣言された。
夜中に目を覚ますと、頭上の小窓から満点の星が見えた。外に出てみようかなと思ったけれど、寒そうだったので止めておいた。
その3に続きます...。
お盆休み・前半戦 滝谷第4尾根(中止)はこちら
お盆休み・後半戦 その1はこちら
お盆休み・後半戦 その2はこちら
2018年8月29日水曜日
2018年8月28日火曜日
盆休み山行後半 赤沢山・西岳・赤岩岳 その1
山行日 2018年8月15日(水)〜17日(金)
行った山 北アルプス 赤沢山・西岳・赤岩岳
メンバー ハズと私
滝谷登攀を諦め13日に下山後、白馬のお世話になっている元民宿のおばさんちへ。
15日は、滝谷登攀が成功後、下山して休息を兼ねて少し贅沢しようと中房温泉の有明荘を予約していた。滝谷は中止にしたので疲れてもいなかったが、キャンセルすることもないし、中房温泉へ向かう。ここは、ハイカーに人気の「燕岳」の登山口となるので、ここでも駐車場の空きがあるか心配だったが、夕方4時頃に到着したら、登山口に一番近い第1駐車場に停めることができた。前半山行に続き駐車場にはツキがある今年のお盆。
有明荘でおいしい夕食をいただき、温泉に入りリフレッシュして後半戦に備えるべく早めに寝た。
2018年8月15日(水)
翌朝5時起き、無料のコーヒーをいただき出発。朝食は、お弁当にしてもらった。おいしそう❤️
登山口にはたくさんの人。駐車場から歩いて15分くらい。さて、ここから長い合戦尾根の登りが始まります。2008年の11月以来、久しぶりに来た。
順調に登る。100人抜き(?)の勢い。この日の予定は大天荘のテント場まで。天気はまずまず。でも翌日16日は悪くなる予報。とはいえ、どの程度悪くなるのか。
第2ベンチ、富士見ベンチ(富士山見えず)、合戦小屋の3ポイントで小休憩。小屋で名物のスイカは16分の1くらいの大きさで800円。何度聞いてもびっくりする値段。いつも予算に入れないので食べたことがない。
合戦小屋を過ぎて少し登ると左奥に見えて来る風景(↑)。写真左に大天荘岳、その左側に今日の目的地、大天荘が見える。そして、あらあら、よく見ると槍の穂先が稜線から見えている。こうやってみると地味だ。さてどこでしょう?
そうこうしているうちに燕山荘に到着。山荘前から見える風景にしばし見入る。(↓)鷲羽岳など北アルプス最後の秘境といわれる山塊がどーんと見える。いい天気だ。
小休憩ののち大天荘に向けて出発する(↓)。ここから雲上の歩きとなる。
いい天気で歩くのが楽しい。とはいえ、雲が出て来たのが少し気になる。
稜線の右から左からと雲が湧き出す。気になる黒っぽい雲も見え始めた。
この日もコースタイムより早いので、大天荘岳基部にある喜作レリーフに12時半までに到着したら、この日のうちに西岳ヒュッテのテント場まで行ってしまおうと計画変更を話していた。
そしてレリーフに12時半ちょっと過ぎに到着。これなら西岳ヒュッテまで行ける、ということで、コースを左にとらず(遠回りになるので)、大天荘ヒュッテのある右側へ取ることに。が、この頃からガスが急速に広がり始め(↓)、10分に1滴という感じだったが雨が落ち始めた。念のため、スパッツとザックカバーを付けた。
大天荘ヒュッテまでのトラバース道。ガスガス。
ヒュッテが見えて来ました。この頃には雷が鳴り始めていて1分に1滴くらいで雨が落ちる。
冷たいジュースが飲みたいのでヒュッテでとにかく休憩しよう、と言っていたこともあり、本降りになる前にヒュッテへ入るべく、スパートをかける。
午後1時10分頃、ヒュッテ到着。ヒュッテ内は静かでしーんとしていた。受付にいつもブログを読んでいる、憧れの支配人Kさんがいた。一昨年のGW山行で岳沢ヒュッテでお会いして2回目...とか考えていると本降りに。男性2人組や単独トレランナーが入って来た。
夕立かなぁ。30分くらいで止んだら西岳ヒュッテまで行けるなぁ(ここからコースタイム2時間半)、などとハズと話ししていたが、なかなか止む気配なく。ジュースを買って外を見ていたがひどくなるばかり。
地面を見てほしいのですが、1時20分頃にこんな感じだったのが...(この時もまぁまぁ降ってました)
10分後には...
この状態。見る見る間に雨が溜まって流れ出す状態に。こりゃあかんわ。ということで、不幸中の幸いで、いつか泊りに来たいと思っていた大天荘ヒュッテに宿泊することになった。
大天荘ヒュッテには、テント場はないので、小屋泊まり。おそらく翌日も泊まることになるだろうから、この日の夕食と翌日の朝食は自前で済ませ、素泊まりに。しかし、後から到着する人たちがずぶ濡れになっているのを見て、ほんとぎりぎりセーフだった。前半の滝谷でもそうだったが、ギリギリセーフでずぶ濡れになるのを免れていてラッキーだ。
そしてこの雨の中、到着する人、先を進む人、様々だ。日程的なものもあるのだろうけど、大雨の中の歩き、楽しくないのになぁ、と思ってしまう。
一人、紙地図を持たずにスマホのダウンロード地図だけで来た、なんとも言えない装備の若い男性が到着し、多分槍ヶ岳のことだろうと思うが「オオクラダケ(大倉岳?)へはここからどのくらい(時間が)かかりますか?」とKさんに聞いて怒られていた。
小屋の人が登山者を怒るの?という人もいるだろうが、登山は命がかかっている遊びだ。晴れたらなんのことはない道も一旦荒れたらとんでもない状態になる。そんな状態の中、「あぁ、ここから○時間だよ。歩いていればいつかは着くよ」と言う小屋の人の方が私は信頼できない。
登りたい山の名前を間違えて、この雨(風もすでに吹き荒れ始めていた)の中、電池がなくなったスマホの地図しか持っていなくて(こうなると無用の長物)、自分がどこにいるかも分からず、ザックカバーもろくにちゃんと装着できず、装備はずぶ濡れ状態でも、先へ進もうとする人の方が問題だと思う。
結局、この人、休憩所の隅で座って逡巡していたが、私が見かねて小屋に置いてあった、ヒュッテから槍ヶ岳までのルート案内図を見せて現状を説明してあげた。よく聞くと、槍ヶ岳に登った後、穂高を縦走したいらしい。いやいや、あなたにはちょっと無理かも。穂高を縦走しようと思ったらちょっとした岩場が出て来るので、ある程度岩登りや岩稜に慣れていないと厳しいよ、と話した。体力ももちろん必要だし。槍ヶ岳に登りたいなら、長いけど歩くのがメインとなる上高地からのルートの方が優しいよ、と教えてあげた。
その後、5分くらいして意を決したように立ち上がり小屋を出た。さ、どっちへ行くか?進むか?戻るか?心配で見ていたら、左方向、戻るほうへ進んだ。大天荘のテント場まで1時間ほど。気をつけて進めばこの風雨でも到着できるだろう。この後、遭難騒ぎはなかったので無事到着したと思われる。
雨の中の歩きより、晴れた空の下の歩きの方が楽しいのになぁ。休み期間は限られているけれど、停滞するとか、中止、目的地変更など、苦渋の決断をする判断は本当に重要だ。
その2に続きます...。のちほど。
お盆休み・後半山行 その2はこちら
お盆休み・前半山行はこちら
行った山 北アルプス 赤沢山・西岳・赤岩岳
メンバー ハズと私
滝谷登攀を諦め13日に下山後、白馬のお世話になっている元民宿のおばさんちへ。
15日は、滝谷登攀が成功後、下山して休息を兼ねて少し贅沢しようと中房温泉の有明荘を予約していた。滝谷は中止にしたので疲れてもいなかったが、キャンセルすることもないし、中房温泉へ向かう。ここは、ハイカーに人気の「燕岳」の登山口となるので、ここでも駐車場の空きがあるか心配だったが、夕方4時頃に到着したら、登山口に一番近い第1駐車場に停めることができた。前半山行に続き駐車場にはツキがある今年のお盆。
有明荘でおいしい夕食をいただき、温泉に入りリフレッシュして後半戦に備えるべく早めに寝た。
2018年8月15日(水)
翌朝5時起き、無料のコーヒーをいただき出発。朝食は、お弁当にしてもらった。おいしそう❤️
登山口にはたくさんの人。駐車場から歩いて15分くらい。さて、ここから長い合戦尾根の登りが始まります。2008年の11月以来、久しぶりに来た。
順調に登る。100人抜き(?)の勢い。この日の予定は大天荘のテント場まで。天気はまずまず。でも翌日16日は悪くなる予報。とはいえ、どの程度悪くなるのか。
第2ベンチ、富士見ベンチ(富士山見えず)、合戦小屋の3ポイントで小休憩。小屋で名物のスイカは16分の1くらいの大きさで800円。何度聞いてもびっくりする値段。いつも予算に入れないので食べたことがない。
合戦小屋を過ぎて少し登ると左奥に見えて来る風景(↑)。写真左に大天荘岳、その左側に今日の目的地、大天荘が見える。そして、あらあら、よく見ると槍の穂先が稜線から見えている。こうやってみると地味だ。さてどこでしょう?
そうこうしているうちに燕山荘に到着。山荘前から見える風景にしばし見入る。(↓)鷲羽岳など北アルプス最後の秘境といわれる山塊がどーんと見える。いい天気だ。
小休憩ののち大天荘に向けて出発する(↓)。ここから雲上の歩きとなる。
いい天気で歩くのが楽しい。とはいえ、雲が出て来たのが少し気になる。
稜線の右から左からと雲が湧き出す。気になる黒っぽい雲も見え始めた。
この日もコースタイムより早いので、大天荘岳基部にある喜作レリーフに12時半までに到着したら、この日のうちに西岳ヒュッテのテント場まで行ってしまおうと計画変更を話していた。
そしてレリーフに12時半ちょっと過ぎに到着。これなら西岳ヒュッテまで行ける、ということで、コースを左にとらず(遠回りになるので)、大天荘ヒュッテのある右側へ取ることに。が、この頃からガスが急速に広がり始め(↓)、10分に1滴という感じだったが雨が落ち始めた。念のため、スパッツとザックカバーを付けた。
大天荘ヒュッテまでのトラバース道。ガスガス。
その途中、ハイマツ帯に雷鳥の親子が!雛以上親以下くらいの大きさの子供が二羽一緒だったが、こちらに驚いて、ハイマツの中に「うわ〜!!!」って感じで隠れてしまい撮れなかった。残念!
ヒュッテが見えて来ました。この頃には雷が鳴り始めていて1分に1滴くらいで雨が落ちる。
冷たいジュースが飲みたいのでヒュッテでとにかく休憩しよう、と言っていたこともあり、本降りになる前にヒュッテへ入るべく、スパートをかける。
午後1時10分頃、ヒュッテ到着。ヒュッテ内は静かでしーんとしていた。受付にいつもブログを読んでいる、憧れの支配人Kさんがいた。一昨年のGW山行で岳沢ヒュッテでお会いして2回目...とか考えていると本降りに。男性2人組や単独トレランナーが入って来た。
夕立かなぁ。30分くらいで止んだら西岳ヒュッテまで行けるなぁ(ここからコースタイム2時間半)、などとハズと話ししていたが、なかなか止む気配なく。ジュースを買って外を見ていたがひどくなるばかり。
地面を見てほしいのですが、1時20分頃にこんな感じだったのが...(この時もまぁまぁ降ってました)
10分後には...
この状態。見る見る間に雨が溜まって流れ出す状態に。こりゃあかんわ。ということで、不幸中の幸いで、いつか泊りに来たいと思っていた大天荘ヒュッテに宿泊することになった。
大天荘ヒュッテには、テント場はないので、小屋泊まり。おそらく翌日も泊まることになるだろうから、この日の夕食と翌日の朝食は自前で済ませ、素泊まりに。しかし、後から到着する人たちがずぶ濡れになっているのを見て、ほんとぎりぎりセーフだった。前半の滝谷でもそうだったが、ギリギリセーフでずぶ濡れになるのを免れていてラッキーだ。
そしてこの雨の中、到着する人、先を進む人、様々だ。日程的なものもあるのだろうけど、大雨の中の歩き、楽しくないのになぁ、と思ってしまう。
一人、紙地図を持たずにスマホのダウンロード地図だけで来た、なんとも言えない装備の若い男性が到着し、多分槍ヶ岳のことだろうと思うが「オオクラダケ(大倉岳?)へはここからどのくらい(時間が)かかりますか?」とKさんに聞いて怒られていた。
小屋の人が登山者を怒るの?という人もいるだろうが、登山は命がかかっている遊びだ。晴れたらなんのことはない道も一旦荒れたらとんでもない状態になる。そんな状態の中、「あぁ、ここから○時間だよ。歩いていればいつかは着くよ」と言う小屋の人の方が私は信頼できない。
登りたい山の名前を間違えて、この雨(風もすでに吹き荒れ始めていた)の中、電池がなくなったスマホの地図しか持っていなくて(こうなると無用の長物)、自分がどこにいるかも分からず、ザックカバーもろくにちゃんと装着できず、装備はずぶ濡れ状態でも、先へ進もうとする人の方が問題だと思う。
結局、この人、休憩所の隅で座って逡巡していたが、私が見かねて小屋に置いてあった、ヒュッテから槍ヶ岳までのルート案内図を見せて現状を説明してあげた。よく聞くと、槍ヶ岳に登った後、穂高を縦走したいらしい。いやいや、あなたにはちょっと無理かも。穂高を縦走しようと思ったらちょっとした岩場が出て来るので、ある程度岩登りや岩稜に慣れていないと厳しいよ、と話した。体力ももちろん必要だし。槍ヶ岳に登りたいなら、長いけど歩くのがメインとなる上高地からのルートの方が優しいよ、と教えてあげた。
その後、5分くらいして意を決したように立ち上がり小屋を出た。さ、どっちへ行くか?進むか?戻るか?心配で見ていたら、左方向、戻るほうへ進んだ。大天荘のテント場まで1時間ほど。気をつけて進めばこの風雨でも到着できるだろう。この後、遭難騒ぎはなかったので無事到着したと思われる。
雨の中の歩きより、晴れた空の下の歩きの方が楽しいのになぁ。休み期間は限られているけれど、停滞するとか、中止、目的地変更など、苦渋の決断をする判断は本当に重要だ。
その2に続きます...。のちほど。
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2018年8月22日水曜日
盆休み山行前半 滝谷第四尾根(雨天中止)
山行日 2018年8月12日〜13日
行こうとしたとこ 北ア・滝谷第四尾根
このルートの話を聞いたのは随分昔のこと。以前の山岳会の人が言っていた。行くなら滝谷出合から、と。行くなら沢靴を履いて行ったほうがいいかも、とか。その時は、ふ〜ん、と興味なく聞き流していたが、今になって挑戦してみたくなったので、6月頃、ハズに持ちかけてみるとよし、行ってみようということになった。
中年二人、最近は体が以前のように動かなくなりつつある中、色々な行動パターンを考え、早朝に
関西を出発、滝谷避難小屋で一泊。翌朝早朝出発し、その日のうちに稜線に出て最低コル辺りでビバーク。そして3日目、白出沢を下山して後半戦に行く、という計画にした。
2日目は稜線でビバークよりも小屋泊まりまたは北穂のテン場で泊まることを考えたが、小屋泊まりは
盆休み中で空きがあるか不明であること、午後4時までに到着を、という小屋の注意事項をHPで読み断念。テン場利用も考えたが装備がかさばるため、ビバークで行こうということで最低限の装備で行った。
新穂高温泉の駐車場(深山荘の駐車場横)に空きスペースがあるかドキドキしたが、思いの外空いていて鍋平の駐車場に停めずに済んだ。これで小一時間、時間を無駄にせずに済んだ。
駐車場出発時はこんな感じで(↑)、雲が多いものの薄日が差してまずまずの天気だった。
荷物が肩に食い込むのを我慢しながら歩く。穂高平の小屋前で揺れる「氷」の旗に目が行く。
食べたいなー、氷。でも、ハズに聞き流される。この辺りでポツポツ降り出す。おっと来たか...。
この後、A山岳会の人に会う。会社の人と槍ヶ岳に登って帰る途中らしい。先月第四尾根に行ったメンバーがいたらしいが、雪渓の状態が悪く敗退したという。時々参考にさせてもらっている、ある人のブログにも同じことが書いてあった。うぅん、嫌な予感。
白出沢の出合にて(↑)。この横にホースがあって水が出ているはずだけど、水が出てなかった。ちょっと溜まった水に集まる蝶々。調べて見たけど名前、分からず。
この後、滝谷避難小屋まで、下りてくる人とすれ違う、すれ違う。まぁ、下るだけだけど、この時間(午後3時ごろ)だと新穂高に到着したら日の入りギリギリ。下るだけ、と思っているのだろうけど、暗いところ歩くのに慣れていないような感じの人ばかり。まぁ、そういう私たちも大概適当な暗闇行脚してるけど💦
滝谷避難小屋に近くなるとなんだかいい匂いがして来た。香ばしいいい匂い。まさか、この先の槍平の小屋の夕食の匂いが沢の風に乗って流れて来てるのではないよね?と話をしていると、おじさん二人が河原で酒宴を開いていた。こんちは、と挨拶すると、陽気に挨拶を返してくれた。お酒が入って楽しそう。今回は軽量化のためお酒は一滴もなし。
荷物を置いて偵察へ行く。
滝谷出合から望遠で撮った雄滝の写真(↑)わかりづらいが滝の落ち口に大きな雪渓がある。状況、あんまり良くないかも。
出合から40分くらい登ったところ(↑)右岸か左岸かうろうろしたので1時間ほどかかったが、とりあえず右岸に渡ってから遡った方がいいと思う。左側の滝は女滝。ここから雄滝は見えない。
もう少し近づいて女滝のアップ(↑)どこを登るか、思案する。もう少し近づければよかったけど水量が多く、靴を脱ぐのが面倒なのでここまでとして避難小屋に戻った。
出合の大岩が見えて来た頃、午後5時50分頃だったか、ぽつぽつと雨が落ちて来た。あらら、落ちて来たね、といいながら小屋に入って3分ほどすると、雷が鳴り出しあっという間にエライな雨が降り出した。おぉ、ギリギリセーフ!30分ほどで止む夕立かと思っていたけど、約2時間降り続いた。翌日の岩のコンディションが心配。
簡単な夕食を食べて寝る。寝る前に外を見ると、沢が濁流となっていた。
午後11時頃、トイレに起きた時に外を見ると雨は止んで満天の星空。やった!と思って寝る。
日が変わって午前3時。起床。トイレに行ったついでに外を見ると、小雨。あちゃぁ、どうしようか?
戻ってハズに報告。その5分後、トイレに行ったハズが「エライな雨や」「?!」沢の流れる音と
オーケストラするように雨の音が確かに聞こえる。外に出ると「エライな雨」。
ここまで降るとどうあがいても岩は乾かない。しかもこの日の予報はそもそもよくはなかった。なので二度寝した。午前6時頃起きるとおっちゃんらが起きて来て「行かなかったの?」と聞かれた。岩が濡れると登れないことを説明する。
この後、登る人いれば、下る人いる、で小屋に立ち寄る人複数名。私たちはとりあえず、もう1つ奥の
槍平小屋まで行き、携帯が通じれば、南岳小屋に電話、予約が入るようであれば予約し、南岳まで
登ろうと決定したが、雨は止まず、携帯は圏外だったので、槍平小屋でコーヒーブレイクを楽しみ
下山決定。
白出沢までの間、登ってくる人が結構いる。そしてバテている人も結構いる。どこまで行くか知らないが、これから本番やのにここでバテてて大丈夫か?という状態。
おっと!前日は枯れていた白出沢の出合水場から勢いよく水が出ている!喉を潤し、タオルを濡らしてさっぱりした。水があるとやはり嬉しい。
穂高平の小屋まで戻って来た。
念願のかき氷!いただきました!いちごミルクとみぞれミルク(手前)。みぞれの味が練乳に負けて、ミルク氷になっていた。予想通り。やっぱり他のにすればよかった。火照った体が冷えてリフレッシュ!ありがたいです。お値段500円。抹茶ミルクだけ600円だったかな。他にカレー、麺類などありました。
この後、エライな雨にまた遭ってかなり濡れた。とほほ☔
ということで後半戦に続きます。→お盆休み・後半山行 その1
参考行動時間
午後2時 新穂高登山者用駐車場発
午後2時55分 穂高平小屋
午後3時44分 白出沢出合
午後4時50分 チビ谷
午後5時15分 滝谷避難小屋(以前のくら〜いイメージはなく、快適だった!トイレの戸はちゃんと閉めよう!)
お風呂♨️
ホテル穂高 大人1人800円
夕食
ひがくの湯併設の食堂でざるそば大盛りをいただく。お腹いっぱい!ここのノンアルコールビールは、お得だ。機会があれば是非!
行こうとしたとこ 北ア・滝谷第四尾根
このルートの話を聞いたのは随分昔のこと。以前の山岳会の人が言っていた。行くなら滝谷出合から、と。行くなら沢靴を履いて行ったほうがいいかも、とか。その時は、ふ〜ん、と興味なく聞き流していたが、今になって挑戦してみたくなったので、6月頃、ハズに持ちかけてみるとよし、行ってみようということになった。
中年二人、最近は体が以前のように動かなくなりつつある中、色々な行動パターンを考え、早朝に
関西を出発、滝谷避難小屋で一泊。翌朝早朝出発し、その日のうちに稜線に出て最低コル辺りでビバーク。そして3日目、白出沢を下山して後半戦に行く、という計画にした。
2日目は稜線でビバークよりも小屋泊まりまたは北穂のテン場で泊まることを考えたが、小屋泊まりは
盆休み中で空きがあるか不明であること、午後4時までに到着を、という小屋の注意事項をHPで読み断念。テン場利用も考えたが装備がかさばるため、ビバークで行こうということで最低限の装備で行った。
新穂高温泉の駐車場(深山荘の駐車場横)に空きスペースがあるかドキドキしたが、思いの外空いていて鍋平の駐車場に停めずに済んだ。これで小一時間、時間を無駄にせずに済んだ。
駐車場出発時はこんな感じで(↑)、雲が多いものの薄日が差してまずまずの天気だった。
荷物が肩に食い込むのを我慢しながら歩く。穂高平の小屋前で揺れる「氷」の旗に目が行く。
食べたいなー、氷。でも、ハズに聞き流される。この辺りでポツポツ降り出す。おっと来たか...。
この後、A山岳会の人に会う。会社の人と槍ヶ岳に登って帰る途中らしい。先月第四尾根に行ったメンバーがいたらしいが、雪渓の状態が悪く敗退したという。時々参考にさせてもらっている、ある人のブログにも同じことが書いてあった。うぅん、嫌な予感。
白出沢の出合にて(↑)。この横にホースがあって水が出ているはずだけど、水が出てなかった。ちょっと溜まった水に集まる蝶々。調べて見たけど名前、分からず。
この後、滝谷避難小屋まで、下りてくる人とすれ違う、すれ違う。まぁ、下るだけだけど、この時間(午後3時ごろ)だと新穂高に到着したら日の入りギリギリ。下るだけ、と思っているのだろうけど、暗いところ歩くのに慣れていないような感じの人ばかり。まぁ、そういう私たちも大概適当な暗闇行脚してるけど💦
滝谷避難小屋に近くなるとなんだかいい匂いがして来た。香ばしいいい匂い。まさか、この先の槍平の小屋の夕食の匂いが沢の風に乗って流れて来てるのではないよね?と話をしていると、おじさん二人が河原で酒宴を開いていた。こんちは、と挨拶すると、陽気に挨拶を返してくれた。お酒が入って楽しそう。今回は軽量化のためお酒は一滴もなし。
荷物を置いて偵察へ行く。
滝谷出合から望遠で撮った雄滝の写真(↑)わかりづらいが滝の落ち口に大きな雪渓がある。状況、あんまり良くないかも。
出合から40分くらい登ったところ(↑)右岸か左岸かうろうろしたので1時間ほどかかったが、とりあえず右岸に渡ってから遡った方がいいと思う。左側の滝は女滝。ここから雄滝は見えない。
もう少し近づいて女滝のアップ(↑)どこを登るか、思案する。もう少し近づければよかったけど水量が多く、靴を脱ぐのが面倒なのでここまでとして避難小屋に戻った。
出合の大岩が見えて来た頃、午後5時50分頃だったか、ぽつぽつと雨が落ちて来た。あらら、落ちて来たね、といいながら小屋に入って3分ほどすると、雷が鳴り出しあっという間にエライな雨が降り出した。おぉ、ギリギリセーフ!30分ほどで止む夕立かと思っていたけど、約2時間降り続いた。翌日の岩のコンディションが心配。
簡単な夕食を食べて寝る。寝る前に外を見ると、沢が濁流となっていた。
午後11時頃、トイレに起きた時に外を見ると雨は止んで満天の星空。やった!と思って寝る。
日が変わって午前3時。起床。トイレに行ったついでに外を見ると、小雨。あちゃぁ、どうしようか?
戻ってハズに報告。その5分後、トイレに行ったハズが「エライな雨や」「?!」沢の流れる音と
オーケストラするように雨の音が確かに聞こえる。外に出ると「エライな雨」。
ここまで降るとどうあがいても岩は乾かない。しかもこの日の予報はそもそもよくはなかった。なので二度寝した。午前6時頃起きるとおっちゃんらが起きて来て「行かなかったの?」と聞かれた。岩が濡れると登れないことを説明する。
この後、登る人いれば、下る人いる、で小屋に立ち寄る人複数名。私たちはとりあえず、もう1つ奥の
槍平小屋まで行き、携帯が通じれば、南岳小屋に電話、予約が入るようであれば予約し、南岳まで
登ろうと決定したが、雨は止まず、携帯は圏外だったので、槍平小屋でコーヒーブレイクを楽しみ
下山決定。
白出沢までの間、登ってくる人が結構いる。そしてバテている人も結構いる。どこまで行くか知らないが、これから本番やのにここでバテてて大丈夫か?という状態。
おっと!前日は枯れていた白出沢の出合水場から勢いよく水が出ている!喉を潤し、タオルを濡らしてさっぱりした。水があるとやはり嬉しい。
穂高平の小屋まで戻って来た。
念願のかき氷!いただきました!いちごミルクとみぞれミルク(手前)。みぞれの味が練乳に負けて、ミルク氷になっていた。予想通り。やっぱり他のにすればよかった。火照った体が冷えてリフレッシュ!ありがたいです。お値段500円。抹茶ミルクだけ600円だったかな。他にカレー、麺類などありました。
この後、エライな雨にまた遭ってかなり濡れた。とほほ☔
ということで後半戦に続きます。→お盆休み・後半山行 その1
参考行動時間
午後2時 新穂高登山者用駐車場発
午後2時55分 穂高平小屋
午後3時44分 白出沢出合
午後4時50分 チビ谷
午後5時15分 滝谷避難小屋(以前のくら〜いイメージはなく、快適だった!トイレの戸はちゃんと閉めよう!)
お風呂♨️
ホテル穂高 大人1人800円
夕食
ひがくの湯併設の食堂でざるそば大盛りをいただく。お腹いっぱい!ここのノンアルコールビールは、お得だ。機会があれば是非!
2018年8月9日木曜日
山に咲く花
梅雨時は山に行きたいけど、やはり雨が気になって出不精になってしまう。
梅雨の晴れ間のタイミングを見計らうのは難しいが、どんぴしゃ当たれば別天地が広がる世界だった。
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エイレイソウ 初めて実物を見た。 鮮やかな色の花ではないけれど、存在感は十分あり |
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オオバキスミレ スミレって色によって、花びらのつき方に よってかなりの種類があることを今回、名前を調べて知った |
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サンカヨウ 白い花びらは、雨に濡れると透明になる |
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キヌガサソウ 大好きな花の1つ。 「熊の踊り場」付近では群生となっていた |
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ウラジロナナカマド ナナカマドは秋に赤い実をつけるけど、こちらも つけるのかな?鏡池山荘のひょうたん池を渡ってすぐのところで |
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ベニバナイチゴ この花の名前が分からずかなり検索した。 シワがよった深紅の花びら。味は食べれるのかな? |
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ハクサンイチゲ 稜線の登山道沿いに群生が。何度も言いますが こんなに満開の時に見られるのは初めてでした |
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ハクサンイチゲ 双六小屋から樅沢岳への登山道にも咲いていました |
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ハクサンイチゲと雲に隠れた槍ヶ岳 やっぱりコンデジだと手前のピントが合わないなぁ |
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シナノキンバイ 蕾が見れるのもこの時期ならでは、でしょうか? |
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不明 調べてもこの花の名前はいまだ分からず |
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キバナシャクナゲ 双六岳へ向かう中道の途中で |
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ツガザクラ 小屋〜樅沢岳の途中で |
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ニッコウキスゲ 鮮やかな黄色が夏到来!といった感じですが まだ6月末なんだなぁ。今年は暑いので花も早いようです |
とまぁ、お花紹介しましたが、花の名前を調べるのって結構大変!
あと、私が撮った写真はピンがぼけていたので載せてませんが、今年はコバイケイソウの当たり年のようで結構咲いてました。なぜか数年に一度、一斉に咲くというコバイケイソウ。山小屋のブログや
SNSでも咲いている写真がアップされています。(とはいえ、今年はほんとに暑くて早いようです)
📖参考にした書籍
「原寸大 見分ける低山の花100」新井和也著(山と渓谷社)1000円
オールカラーで、エリアマップサイズ。けど、「低山」の花は沢山載っていますが、今回は高山
だったのであまり見つからず。高山バージョン発刊されないかなぁ?
「FIELD GUIDE 9 高山植物」菅原久夫著(小学館)1800円
かなり以前に購入したらしいハズの本。
他、ブログやHPを検索して参考にいたしました。間違えてたら連絡ください。
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